報告:表現の自由を考える寄り合い

昼間たかしさんを講師にむかえて

 ルポライター・昼間たかしさんが新刊『コミックばかり読まないで』(イースト・プレス)を発売した。
それを記念し、「表現の自由」を考える寄り合いが、昼間さんを講師にむかえ10月27日に出版労連B会議室で行われた。
参加者は11名。
 昼間さんはこれまで、コミックにおける表現の自由の問題、表現規制問題を追いかけ続けていた。これまで規制された「有害図書」や、最近起こった表現にまつわる問題を題材に、昼間さんを囲んで語り合った。
昼間さんの著書は、血のにおいのする本だった。ある人からの「世の中のことを書くなら、まず自分のことを書け」というアドバイスに従い、身体性のあふれる本になった。
 「世間」というものを意識する必要のある中で、あたりさわりのない本があふれるのはしかたがない。しかし、それがはたして「自由な表現」であるかというと、疑問である。
                                             (小林拓矢/執筆)