校正部会・「ジェンダーバイアス」について経験・意見をシェアしました

2025年8月20日(水)、出版ネッツ・校正部会(※)は「ジェンダーバイアスに気づいたら?」というテーマで勉強会をオンラインで開催し、11名が参加しました。

 今回の勉強会は、「幼児期の女の子は言葉の発達が早いので口で言い返す。男の子はうまく言えず手が出る」といった原稿に校正の現場で出合ったのがきっかけです。こういうとき、みなさんならどうしますか? 鉛筆で疑問出しをするでしょうか?

参加者は日頃から無意識のバイアスや当たり前に気をつけているのでしょう。次々と経験談が出ました。その中には、自分ならそこに疑問を持てただろうかと思えるものがいくつかありました。自分の当たり前に流されない、意識することが大事だと思いました。

校正では気になったことを指摘すべきか悩むところですが、今はクライアント側もコンプライアンス重視のため指摘は反映されるようです。特に学参ものや児童書は子どもを読者対象としているためか、一般書よりもジェンダー平等などに気をつけているという声がありました。一方、漫画やラノベでは作品としてバイアスのかかった人物を描いている場合もあるので、そうした指摘をするかどうか難しいとのことです。

私は「将来なりたい職業は男の子はスポーツ選手、女の子はパティシエ」といった原稿も指摘しづらいと感じます。多分にすり込みされている上でのデータですが、アンケート結果として出ているので指摘していいか迷います。それに対して「すり込み印象でこういう傾向だと言ってしまうと、それで規定してしまいずっと続いてしまう。指摘することで変えていってほしい」という意見をいただきました。

(文・写真:「forum」編集部)


※校正部会とは?
関東支部の自主活動の一つ。
校正の仕事をする人たちが中心となって、職能の向上や交流を図っています。
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