月刊フォーラム 2013年4月号(1/3)

震災から2年――原発のない未来を

3・11を忘れない

横断幕

参加者の横断幕。
震災後に「これまで通り」に生きようとする人には厳しい

3月9日(土)、東京・明治公園でおこなわれた「つながろうフクシマ! さようなら原発大集会」。出版ネッツからは13人が参加した。会場には「何事もなかったかのように生きていくの?」の横断幕があり、印象に残る。
「原発事故をなかったことにする連中と闘う」と演壇から作家の大江健三郎氏は言った。ルポライターの鎌田慧氏は「『経済のため原発再稼働を』でいいのか」と問う。
作家・落合恵子氏の言うように「あとずさりはしない」。それが震災と原発事故を踏まえて私たちに求められていることだ。
福島から京都に避難している斎藤夕香さんは、「現状は悪化していると報道してもらいたい」と訴えた。
デモ行進をしている間、ベビーカーを押している男性が「左翼は北朝鮮に帰れ」と罵声を浴びせてきた。震災前の定型的な思考にとらわれている人。型にはまった考えを改め、新しい未来を作ることが、必要ではないか。
(文・写真:小林拓矢/執筆)

(続く)

 

※月刊フォーラム(forum)は、出版ネッツの機関誌です。