読売「押し紙」損害賠償請求裁判の差し戻し控訴審判決に抗議する声明(1/2)

 東京高裁の加藤新太郎裁判長は、8月29日、読売新聞西部本社と社員3人が黒薮哲哉氏(出版フリーランスのユニオンである出版ネッツの組合員)に対して起こした名誉毀損裁判で、110万円の支払いを命じる判決を下しました。わたしたち出版労連は、この不当判決に対して抗議の意思を表明します。
 この裁判は、2008年3月に福岡県久留米市で起こった読売新聞社による販売店の強制改廃事件に端を発しています。販売店が「押し紙(新聞の偽装部数)」の受け入れを拒否したところ、その3カ月後に、読売の3人の社員が事前連絡なしに販売店に来て、店主の前で改廃通告を読み上げ、店をつぶしました。その後、関連会社の社員が翌日の新聞に折り込む予定になっていた折込チラシを店舗から搬出しました。

(続く)
声明全文:
読売「押し紙」損害賠償請求裁判の差し戻し控訴審判決に抗議する声明(PDF版)
読売「押し紙」損害賠償請求裁判の差し戻し控訴審判決に抗議する声明(テキスト版)
関連サイト: (クリックすると別ウィンドウが開きます)
「押し紙」について知りたい方は、下記をご覧ください。
フリーライター 黒薮 哲哉「新聞社の押し紙」を語る(YouTube)
フリーライター 黒薮 哲哉「新聞社の押し紙政策とからくり」を語る(YouTube)
メディア黒書(黒薮さんのサイト)
「押し紙」裁判に関する出版ネッツの取り組みについて知りたい方は、下記をご覧ください。
月刊フォーラム 2012年4月号 特集・読売「押し紙」訴訟のいま
「押し紙」問題と言論妨害を考える集い