月刊フォーラム 2017年5月号(3/3)

旅も仕事もバックパッカー魂で乗り切れ!?

二十代の頃はアジアを中心にバックパックを背負ってほっつき歩いていた。
好奇心の赴くまま気の向くままに。

その後、フリーランスとなって出版したデビュー作『奄美・テゲテゲで行こう!』(現代書館刊)もどちらかと言えば、あの頃の旅の続きのようなものだった。

行ったことのない奄美大島にひょんなきっかけで行くことになった。
目的は、取材して奄美を紹介する本を作ること。
だけど、出版のあてなどまるでない。

えいやっ!と清水の舞台から飛び降りる心境でまだ見ぬ島にあの時、初めて行ったのだ。
約束のない「仕事」をするために。

心の底には「なんとかなる」という思いがあった。 
この「なんとかなる」が、私があの二十代の頃の旅から得た経験則かもしれない。
言葉も通じないのに、なんとかコミュニケーションがとれてしまう。

地図にも載っていないような小さな田舎町にもなんとか行けてしまう。
「地図の読めない」私がインドの街をなんとか歩ける。
「旅を仕事にした」のとはちょっと違うが、やっぱり旅で培ったものが取材に生きている部分はあるように思う。その最たるものがこの「なんとかなるさ」で。

この言わば「バックパッカー魂」(?)で、これからもあらゆるテーマに果敢に挑んでいけたらいいな。

(西村仁美/執筆)


与論島にて。滞在型取材にバックパックを担いで


『奄美・テゲテゲで行こう!』

私をつくる旅、旅から生まれる仕事

この原稿を書いている今、ニュージーランドを中心に3週間余りの旅行中です。昨日から南島北西部のWanaka(ワナカ)に来ています。年間通じてアウトドアスポーツの拠点となる自然豊かな湖畔の町で、今日はトレイル(山岳道)ランニングのローカル大会に出ます。

1998年に初めて海外のアイアンマンレース(ハワイ島)に出場して以来、ほぼ毎年、海外でのスポーツを目的に含む10日間以上の旅をしています。2008年は、北海道移住を前に夫が退職し、80日間で世界一周をしました。

以前はスポーツや健康に関する執筆の他、カナダのスキーリゾートのウェブサイトでコンテンツ作成をしており、取材とは別に経験が記事に生きました。

北海道に移住後、国内外に向けたニセコのプロモーションやスポーツ大会の企画・運営、スポーツ観光に関する調査・報告等を仕事にできたのは、旅の体験があるからです。

何より、人と出会い、色々な暮らし方・働き方を知ることで、自分自身や身近な社会を客観視する機会となり、人生にとって、人にとって、大切なことは何かと問うことにつながっています。こうして得た価値観が私をつくり、文章表現のバックグラウンドになり、また大学教員として指導する基盤になりました。旅先での植生や地形・気象の観察は、中学・高校理科の教材編集にも役立っています。

旅が仕事に必須であれば旅費が経費になります。旅を仕事に生かす意識をすれば、仕事の可能性が広がります。今後、旅から得たものを伝え、次世代を育む仕事をしたいです。

(葛西奈津子/編集・執筆)


ワナカの大会受付にて。大会運営の観察も


氷河の真下まで歩き、自然への畏怖を強める


フィヨルド1泊クルーズで知り合った人々と

関西本線・キハ120形

貧乏暇なしを絵に描いたような毎日を送っていても、ポッと半日あいた!! よし!! キハに乗るぞ!!

半日なら「関西本線」と決定。キハ120形の普通車は以前のものとは見違えるほど姿形が変わっているが、加茂~亀山間を健気に走っている。

昨年7月7日、昼過ぎに家を出て、奈良線、大和路線、学研都市線が乗り入れている木津で待つこと40分。大和路線14:28発加茂行221系電車に乗る。

加茂駅で関西本線のルートを見てびっくり!! 仲間で立ち上げた動画サイト「代々木坂46」に、つい先日アップした参議院京都選挙区の候補者「大河原としたか」氏と同じ名前の「大河原駅」があるではないか!!

14:42発亀山行のキハに乗り込む。外国からの観光客らしき数人含め、ほぼ満員の車内。

ディーゼルエンジンの響きが心地よい。木津川にかかる白い美しい木津川橋梁を渡ると間もなく「大河原駅」。候補の動画にワンカット挟むことができたのにぃ! 遅ればせながらFacebookにアップ!

そして、なんと、駅の近くに候補のポスターまで発見!! 思いがけない出会いに驚き、小さな小さな旅はおしまい。

(林耕一/撮影)


今回の目的のキハ120形!


大河原駅のホームにて


大河原駅近くで大河原候補のポスターを発見!



要は、根回しとイメージ戦略 井本旬子(取材・執筆)
神楽に魅せられて 原 章(編集・執筆)


※月刊フォーラム(forum)は、出版ネッツの機関誌です。