月刊フォーラム 2013年1月号(1/3)

明けまして電子書籍元年おめでとう(4年連続)

電子ブックリーダー3回目の電子書籍元年の昨年、鳴り物入りで株式会社 デジタル出版機構が立ち上がったものの、Kindleやkoboなどの端末が出そろっただけだった。4年連続となる電子書籍元年を迎えて、どうなる出版、どうなる市場。

電子書籍――実際の取り組み

年末に、東北支援と銘打った国策「緊デジ」(コンテンツ緊急電子化事業)に弊社発行物9タイトルを申し込んだ。補助金事業なので安く電子書籍化を進められる。ウチが申し込んだのはレイアウト固定のフィックス型。ほかにリフロー型があり、これは文字の大きさを変化させるとそれに従って1画面の字数が変わっていくもの。フィックス型を選んだのは、実用書ではレイアウトや書体の変化などが重要だから。さらにリフロー型ではいったんテキストに戻す手間がかかるが、短期間では校正が難しい。

(続く)

 

※月刊フォーラム(forum)は、出版ネッツの機関誌です。