月刊フォーラム 2011年11月号(1/2)

第2回フリーランス文化祭
――ポスト3.11のメディア状況の中 フリーランスの気概を示す――

第2回フリーランス文化祭が11月3日(木・祝)に東京都新宿区の芸能花伝舎で行われた。
トークやライブ、映画上映会などの催しが行われ、100名が参加した。

大御所が集った、音楽ユニオンによるミニジャズコンサート。

出版ネッツ、インディユニオン、音楽ユニオン、映演ユニオンによる実行委員会で開催。出版ネッツを中心としたイベントとして「震災・原発とメディア」がまずは開かれた。太田胤信さんの「友よ」などの生演奏や、丸田潔さん朗読・三宅勝久さん演奏のポエトリー・リーディングが行われた。被災地に炊き出しに行った経験を元にした詩が朗読された。

トークセッションでは、出版業界をテーマにしているライターで、実家も津波で被災し原発事故の警戒区域に指定されている長岡義幸さん、東電の天下り問題を追及し近く著書を出版する三宅勝久さん、科学技術を中心とするジャーナリスト活動を行っている粥川準二さんがパネリストとして参加し、何度も被災地にボランティアに行っている太田胤信さんが司会を務めた。

校正部会の展示、「街で見つけたオモシロ日本語」。誤植さがしクイズもあって好評だった。

シンポジウムでは、震災後の「震災・原発本」ラッシュの中で、各自が評価する本が取り上げられた。粥川さんは山本義隆『福島の原発事故をめぐって』、武田徹『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』、三宅さんは佐藤栄佐久『福島原発の真実』、高木仁三郎『プルトニウムの恐怖』、長岡さんは若松丈太郎『福島原発難民』など。粥川さんは「震災後、対談や講演の書き起こしで粗製乱造された本が多すぎる。また、読む前から結論が決まっている安易な本が多い」と批判した。

震災後、ネッツメンバーは様々なアプローチで原発問題に取り組んだ。たとえば三宅さんは図書館で各電力会社の「有価証券報告書」を熟読し、役員の過去を調べることで役所と電力会社の関係を追及した。
また日本のメディアのあり方にも話題が広がり、「日本のメディアはソースを明示しない。ソースを考えてこそメディアリテラシー」(粥川さん)、「日本メディアは官僚の言うことしか伝えない。外国のリリースを読んだほうが分かる」(三宅さん)という声が上がった。
一方で出版労連やネッツのあり方にも議論が起こり、粥川さんは「『反原発』についての労連やネッツの雰囲気に疑問を感じている」と述べている。(次ページに続く)

※月刊フォーラム(forum)は、出版ネッツの機関誌です。

12月 21, 2011 · URITANI
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